よっちゃんの別荘

仮想別荘です。どなたでも気軽に訪問して下さい。

今日は2018年12月31日、1年の最後、大晦日です。それにしても前回が2017年の夏ですから本当にずいぶんご無沙汰しました。久しぶりということで、最近のエッセイを転載します。
 最近鉄分補給が足らずうずうずしていました。クリスマス明けに思いつきで18切符を使用して、中国地方に行きました。目的地は、1つは二年前に集中豪雨で断念した姫新線佐用から津山までの未踏区間。そして備後落合から神事までの木次線でした。
 目玉はやはり木次線三江線が廃止されて、中国地方の中南部から日本海側に行くルートは少なくなりました。この木次線廃線候補にはあがりますが、なんとか持ちこたえています。ここはJR西日本では最高地を列車が走ります。そこから降りていく、あるいは上っていくのには困難を伴います。
 そして、日本でも有数の三段スイッチバックがここではあります。ワンマンカーの運転手が、中間駅である出雲坂根駅を挟んで行ったり来たりで大変そうでした。中央本線で長野まで行く途中と阿蘇での体験はありますが、三段スイッチは初めてです。
 そういえば木次線の始発or終着駅である備後落合駅は3つの線が落ち合うところからきた名前だそうです。かつては百人以上の職員が勤務していましたが、今は無人駅です。駅前にはお店はありませんし、自動販売機も数百メートル歩かなくては行けません。地域社会の衰退を示している事例です。
 駅の改札近くで、年配の旧国鉄の帽子をかぶった人が駅やスイッチバック木次線の説明をしてくれていました。乗り継ぎまでの空いた時間に、木次線を待つ10人足らずの人はじっと聞き入っていました。もちろん私も含めてです。このコースは、横見さんや「鉄子の旅」でも紹介されていますが、百聞は一見にしかずです。