よっちゃんの別荘

仮想別荘です。どなたでも気軽に訪問して下さい。

 正月に映画を見てきました。本屋で立ち読みした雑誌に、肥薩おれんじ鉄道有村架純のグラビアが目につき、久しぶりの映画鑑賞をしようという気になりました。(いつもはDVDです。)肥薩おれんじ鉄道線は、熊本県八代市八代駅から鹿児島県薩摩川内市川内駅に至る肥薩おれんじ鉄道鉄道路線です。全国での新幹線化による廃止を免れるために第三セクター化した路線の1つです。鉄の私は九州新幹線には鹿児島中央まで乗車していますが、不覚にもこちらにはまだ乗車していません。鹿児島本線の八代までは乗車体験があるものの、鹿児島中央までは乗車しないまま、第3セクター化しました。
 映画のヒロイン有村架純は、ひよっこのイメージのほっこり系や、中学聖日記の「悪女」(?)とは違う、生活と密着したタイプの女性を描いていました。亡き夫・修平(#青木崇高)の連れ子・駿也(#歸山竜成)と共に、夫の故郷・鹿児島に会ったこともない義父の本を尋ね、亡父が幼い頃あこがれ、義父が今なお勤めている鉄道会社の鉄道運転士を目指します。二時間少々という時間の中で、悲しみを背負いながらも、母としてまっすぐに生きようとする姿が見て取れます。ただその道のりはけっして易しいものではないことも映画を見ながら感じました。
 クレームをつけるわけではありません、シーンの中で「半成人式」で、小学生の子どもに「私の両親」を作文で書いて発表する場面がありました。これは現在の学校教育の中ではやっていないと思う。多様な家族という視点は、これからこそ必要であり、配慮に欠けるといういいわけはやりとりで見られましたが。人間の優しさや思いやり、絆は単に地縁や血縁だけではないことも知らされました。社会が変わるととともに。新しい人間関係や家族観を考えさせられた作品でもありました。
 この作品を見て、有村架純はまだまだこれから可能性のある女優だと思った。単なるアイドル・タレントから女優へと成長していく過程に見えました。それにしても観客は少なかったです。隣は妖怪ウオッチで子ども連れで賑わっていましたが。